2025年1月30日
・FOMCでは予想通りFFレートの誘導目標を4.25-4.50%で据え置き、声明文でFRBが今後の利下げに慎重な姿勢を示しましたが、パウエルFRB議長会見でインフレに関する文言削除について「特に何かを示唆するものではない」と説明したことで今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めが広がりました。
結果
4.25-4.50%で据え置き
★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2025年1月30日)の記事に載せています。
ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤はFOMCを目前に控えて155.00-55で上下していましたが、ロンドンフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りで00:50には154.93まで下落し、04:00のFOMCの時は155.13でした。
発表直後に155.13から155.48まで上昇し、04:30には155.60まで更に上昇しましたが、パウエルFRB議長会見で、インフレに関する文言削除について「特に何かを示唆するものではない」と説明すると説明したことで今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めが広がってドルが売られて04:50には155.08まで下落し、155.25でNYクローズとなりました。
ユーロドル(チャートは7:00時点)
・翌日1/30のECB定例理事会で利下げを決めるとの観測からユーロ売り・ドル買いの流れとなり、16:00の1.0437から22:20には1.0382まで下落しましたが、NYタイムに入ると戻して04:00は1.0419でした。
発表直後にドル買いで1.0419から1.0392まで下落しましたが、パウエルFRB議長会見後からはドル売りで04:50に1.0428まで上昇し、1.0421でNYクローズとなりました。
米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMCの結果発表後は債券が売られて利回りは上昇しましたが、債券売り一巡後は一転買い戻しが入って利回りは低下し、4.530%でNYクローズとなりました。
左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
昨日のNY株式市場
NY DOW 44,713.52(-136.83)
NASDAQ 19,632.32(-101.26)
・昨日はFOMCで予想通り利下げ見送りでしたが、声明文でインフレの高止まりや米国経済の強さが強調されため下落し、その後パウエルFRB議長会見で、声明文でインフレに関する文言削除について「特に何かを示唆するものではない」と説明したことで今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めが広がって下げ幅を縮め、ダウは$136安、ナスは0.51%安で引けました。