米雇用統計発表後のドルの動き(2025年1月11日)

 

 

2025年1月11日

 12月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の16.0万人増を上回る25.6万人増、失業率は予想の4.2%から改善した4.1%、平均時給は前月比が予想と一致、前年同月比は予想を下回る良好な結果でした。

・ドル円は17:30に一部通信社が「日銀がコアコアCPIの見通しを上方修正する公算」と報じたことで円が買われて18:10には157.62まで下落し、22:30の雇用統計の良好な結果を受けて発表直後に157.90から158.87まで急伸しましたが、NY株式市場が売られたためリスク回避の円買いが強まり00:20には157.22まで下落し、その後は04:00に157.98まで戻し、157.75でNYクローズとなりました。

・ユーロドルは雇用統計発表直後にドル買いで1.0304から1.0212まで下落し、その後00:20に1.0278まで上昇する場面がありましたが、ドル買いが優勢な状況が続いて上値は重く、1.0244でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計が予想を上回る良好な結果だったことでFRBによる利下げペースの鈍化懸念から債券が売られて利回りは上昇し、2023年11月以来の一時4.786%まで上昇し、4.761%でNYクローズとなりました。

・NY株は12月雇用統計が良好な結果だったため利下げ期待後退で売りが強まり、またバイデン政権が人工知能チップを巡って対中輸出制限を強化する可能性が報じられたエヌビディアが売られたこともあり、ダウは$696安、ナスも1.63%安の大幅下落で引けました。

結果
22:30 12月非農業部門雇用者数 予想:+16.0万人 結果:+25.6万人 (前回:+22.7万人 修正値:+21.2万人)
22:30 12月失業率 予想:4.2% 結果:4.1% (前回:4.2%)
22:30 12月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.4%)
22:30 12月平均時給 (前年同月比) 予想:+4.0% 結果:+3.9% (前回:+4.0%)

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は16:50に158.44まで上昇しましたが、17:30に一部通信社が「日銀がコアコアCPIの見通しを上方修正する公算」と報じたことで円が買われて18:10には157.62まで下落し、22:30の雇用統計の時は157.90でした。
雇用統計の良好な結果を受けて発表直後に157.90から158.87まで急伸しましたが、NY株式市場が売られたためリスク回避の円買いが強まり00:20には157.22まで下落し、その後は04:00に157.98まで戻し、157.75でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間序盤は1.0300近辺での小動きが続き、22:30は1.0304でした。
発表直後にドル買いで1.0304から1.0212まで下落し、その後00:20に1.0278まで上昇する場面がありましたが、ドル買いが優勢な状況が続いて上値は重く、1.0244でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・12月雇用統計が予想を上回る良好な結果だったことでFRBによる利下げペースの鈍化懸念から債券が売られて利回りは上昇し、2023年11月以来の一時4.786%まで上昇し、4.761%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   41,938.45(-696.75)
NASDAQ   19,161.63(-317.25)
・昨日のNY株は12月雇用統計が良好な結果だったため利下げ期待後退で売りが強まり、またバイデン政権が人工知能チップを巡って対中輸出制限を強化する可能性が報じられたエヌビディアが売られたこともあり、ダウは$696安、ナスも1.63%安の大幅下落で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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