日銀黒田総裁会見骨子(2016年12月20日)

2016年12月20日

本日12/20(火)に行われた日銀金融政策決定会合後の、黒田日銀総裁会見骨子です。
(時事通信より転載)

・景気は緩やかな回復基調を続けている
・雇用・所得環境の着実な改善を背景に個人消費は底堅く推移
・景気判断を一歩進めた
・今後も物価目標に向けたモメンタム維持のため必要な政策の調整行う
・ETF買い入れ、特定の株価水準を念頭に入れて実施しているわけではない
・トランプ次期米政権の動向をみながら、景気への影響を考慮することになる
・トランプ次期政権の下での減税などへの期待で米株高、ドル高になっている
・最近の円安の景気や物価への影響、次回の展望リポートで示す
・今の時点で円安が行き過ぎて問題になる見通しない
・イールドカーブコントロール、うまく機能している
・適切なイールドカーブが形成されている
・賃金が上昇する基盤は十分に整っている
・期待をもって春闘の行方には注目している
・春闘を通じ賃金が上昇すると、家計の実感もしっかりする
・金融政策は為替にターゲットしているわけではない
・海外金利が上昇するのに応じて操作目標を引き上げることは全く考えていない
・指し値オペや国債買い入れ増額、必要であれば随時行う
・指し値オペなど、どこのゾーンですべきとか、すべきでないということはない
・為替は、金利格差も一定の影響与えるが、ほかにもいろんな要素ある
・為替相場、決め打ちするのは生産的ではない
・2%物価目標への距離はまだまだ遠い
・具体的に議論するのは時期尚早=長期金利目標引き上げ
・不動産融資、現時点で行き過ぎや金融機関への悪影響を懸念する状況でない
・ETF買い入れ、現時点で減らすという判断は適切ではない
・ETF買い入れ、株価が上がったからやめるということは考えていない
・ETFを減額する際は株式市場や経済・物価の動向全体の中で考える
・金融政策の副作用には十分留意し、影響を考慮して必要な政策を行う
・長期金利目標、プラスマイナス0.1%を超えて良い、悪いとの議論意味ない
・任期中に出口論が議論になるかもしれないし、ならないかもしれない
・大規模緩和の出口論、早い段階でイメージを持って議論するのは適切でない
・出口論では、金利水準の調整や拡大した日銀のバランスシートが課題になる